ISO審査とは?
今日も日本のどこかで、ISO審査が行われているに違いない。その審査でどれだけ組織に役立つ審査が行われただろうか?
「てにおは探し」のレベルの低い審査。ISO要求事項の意図を勝手に解釈したピント外れの指摘。審査中のコンサルまがいの発言の数々。何かにつけ「上から目線」の尊大な態度。
また組織の実情を考慮しない形式的な審査など。これでは毎年のISO審査を毛嫌いすることも大いにあり得るのではないか。
ISO要求事項は、もともと「組織の経営のツール」だといわれて久しい。であれば、経営に水を差すような指摘が許されてよいはずはない。審査で何らかの指摘を受け、組織にやる気を出させるような審査が、本来のISO審査なのだ。
審査側に遠慮する必要はない。このシステムをいかに活用し、日常の業務の発展につなげるかは,組織自らが考え行動に移すかに掛っている。ISOは打ち出の小槌ではない。下手をすれば、経営の足かせにもなり得る負の側面もある。「ISOはお墨付き」の時代はとうに過ぎ、国際規格の意図をしっかり理解し、それらをいかに経営に役立てるかの時代なのである。