金メダルをガブリ
金メダルにガブリつきが大きな批判を呼んでいる。名古屋の河村市長の悪ふざけのことだ。
彼はもともと衆議員のころから、何かにつけ目立ちたがり屋なところがあって、テレビでも面白おかしく立ち回っていた印象がある。
おそらく今回の件も、ちょっとした悪ふざけのつもりでしたことが、まさかこのような事態になろうとは想像だにしなかったに違いない。おかげで市長の報酬を3か月分返納することで謝罪の態度を示すことになった。
ところでここで話題になったのが、市長の月額報酬が50万だというニュースだ。全国の市長の平均報酬の1/3程度だという。しかも市長就任時の公約をそのまま継続していて、もう12年にもなるとのこと。それに加え名古屋市議員報酬も5%削減し、市長専用車も軽自動車だという。一方汚い名古屋弁を多用し、まさに庶民派を地で行っていることで市民からの受けはよく、その甲斐あってか毎回の選挙は強く、他を圧倒しているらしい。
さて、彼の行動や発言はいろいろ物議をかもすところもあるが、政治家が市民や国民の代表だとすれば、今回の「金メダル事件」をあまり大げさに騒ぎ立てる必要はないように思う。
それよりも、2500万を超える歳費をもらいながら平気で権利だけを主張し、国民の気持ちを踏みにじり、私利私欲に走る政治家が何と多いことか。今回の彼の軽率な行動は、市長としてはあってはならないことだが、市民の代表という自覚の下、少しでも公金の無駄をなくす努力は、大いに評価されてもよいのではないか。