コロナ感染鎮静化!
今わが国ではコロナ感染が急速に鎮静化しているが、専門家の間でもこの鎮静化の理由は特定できていない。一つの要因として、東南アジアの国々は、欧米諸国に比べもともと感染しにくい遺伝子を持っているといわれているが、その客観的な証拠はまだ明らかにされていない。
私の仮説は別の観点からだ。日本という国の成り立ち、またそれを受けついだ国民性にあるように思う。日本は太平洋に浮かぶ大小の島々からなり、他国からの侵略はほとんどなく、いわゆる単一民族の歴史が今までずっと続いてきた。今でこそ諸外国の人々が増えつつあるが、まだまだ単一民族といってよい。単一民族とは、同じような生活様式であり、さまざまな考え方や価値観があまり違わず、他人と違った行動をあまり好まないのが特徴だ。
そのことから、このコロナ禍にあっても、国民全員がマスクを着用し、除菌、手洗いうがいなどの基本事項はもちろん、しっかりとソーシャルディスタンスを確保し、それらを逸脱する行動などは国民全員が監視役に回るという徹底ぶり。
この考え方が第二次世界大戦の悲劇を生んだということも言われているが、全国民が何かの問題に遭遇した時に、急速に一丸となれる国民の気質は、世界に誇れる一大遺伝子ではないだろうか。
コロナ感染防止にワクチン接種が有効と叫ばれながら、その接種が遅れてスタートした我が国も、あっという間に世界一のワクチン接種国になれたのは、今なお残る単一国家の考え方が健在だということの証明だといえるだろう。