旧統一教会と偽証罪
安倍元首相が暴徒により殺されてから、「統一教会と国会議員の関わり方」が大きくクローズアップされてきた。国会議員にとっては、選挙時には自身の票田を少しでも増やそうとやっきになるいつもの光景であるが、このようなときに少しでも自身の票田につながるような動きは、まさに願ってもないチャンスだと捉える人がほとんどだと思われる。
ということから、旧統一教会の行動は国会議員にとって避けて通るどころか、積極的に援助をお願いしたい団体そのものではないのか。
今、旧統一教会と議員との関係性がどの程度あったのかの説明を求められているが、いずれの議員の説明も、ごまかしているのは明らかで、有能な国民は「明らかに嘘の答弁」だと見抜いている。実はこれらの答弁は、まさに刑法第169条で謳われている偽証罪に相当しよう。本条では、「宣誓した証人が虚偽の陳述をしたときは、3か月以上10年以下の懲役に処する」と定められている。とすれば、この度の旧統一教会との関連を問われている国会議員の中には、「記憶にない」「秘書がやった」「旧統一教会を知らなかった」など、明らかに真実とは程遠い説明は、まさにここでの「偽証罪」に相当するはずである。
にもかかわらず、本件はそのうちうやむやにされ、何のお咎めもなくいつか忘れ去られてしまう現実を今までどれだけ見せられてきただろうか?
主権者である国民が馬鹿をみる現状の国会議員の行動は、まさに偽証罪として十分成立するはずである。