挫折は成功の一里塚!
先日知り合いの若者から審査があった。彼はどちらかというと他人を押しのけてもというタイプではない。彼の審査事とは、急な人事で今までの研究開発部門から、まったく経験のないサービス部門への移動の発令で悩んでいるとのこと。
私は即座に、彼に「この人事は栄転だと思うので、しっかりと与えられた任務をこなすこと」とアドバイスした。
さて組織の生み出すものとは、さまざまな分野の共同作業の集大成の結果ではないだろうか。一つの製品を顧客に提供し、その満足を得るためには、当初の設計部門はもちろん、工場で図面に見合った製品を製造し、また顧客が製品を活用する現場をサポートするサービス部門があり、各々がしっかり連携してこそ顧客満足が得られるのではないだろうか。
であれば、今回のサービス部門への人事移動は、願ってもないチャンスであり、敬遠するどころか自ら進んで希望する分野ではないかと思う。人間はさまざまな経験を積みながら成長するもので、また人生は思い通りにはいかないことも多々あるものだ。しかしそれを乗り越えるだけの勇気こそ、将来の成功の一大要素なのである。
優れた経営者は、様々な挫折を味わって上り詰めた人が少なくない。そして彼らに共通しているのは、挫折とは思わず、それをチャンスだと捉えるポジティブな考えだ。
また多くの分野を経験した人ほど視野が広く何事にも説得力があるのは、歴史が証明しているではないか。