行政の事務処理!
先日最寄りの市役所に健康保険の手続きで出向いた。まず驚いたのは、この手続きを担当する一つの部署に20人ほどの職員が配置されていたことだ。全員がパソコンに向かい何かの仕事をしているように思えたが、さまざまな民間の会社と比べてみてもとても人数が多いとの印象を受けた。実はこの担当部門だけではなかった。ざっと全体を見渡しても、かなりの職員がいる。各職員が日常いったいどのような仕事をしているのか、知りたくもなった。
さて保険の手続きのことだが、同じような異なる複数枚の様式に、住所、氏名、電話番号、その他個人番号(ナイナンバーカード)などの記載を求められ、あらゆる業界で事務処理の簡素化が進められているにも関わらず、行政の事務手続きは旧態依然のままではないか。
当日は本人確認の証として「免許証」を持参してほしいとのことで手元にあったが、これらも何十年も同じ市に住んでいるので、すでに住所、氏名、電話番号などの個人情報はすべて把握しているはずではないだろうか。
先日中央官庁の若手職員が、あまりにも硬直化した仕事の進め方や人事に疑問を抱き、事務方のトップに意見書を提出したニュースがテレビで報じられていたが、私が思うには今回が初めてではない。行政に入りたての若手職員は、現状の旧態依然とした仕事の進め方に疑問を抱きアイデアを出すものの、きっとまたうやむやにされてしまうに違いない。
というのは、何かの改革案が出されると、今までの何かの既得権益が侵されるとの危惧から、強硬に反対する人がいるからである。
市役所は何かにつけ市民サービスを謳うが、実態は何ら変わっていないのである。