経営に役立つマネジメントシステムを目指して(2/3)
形式的な審査・高い料金設定にNO
萩原さんは長年ISOに携わる中で、日本のISO審査、また企業のISOに対する考え方に疑問を感じてきたといいます。
「本来、100社企業があればマネジメントシステムは100種類あるはず。ISO規格は、個々の企業の特殊な事情を考慮しつつ適合できるものです。しかし、多くの認証機関では審査が形式的で、審査員も『上から目線』。そのため、中小企業で大手企業の仕組みを丸写ししたような運用しにくいシステムを作ってしまい、現場から不満が出るケースもあります。審査員も、規格の意図を理解していないことが最も大きな原因です」
DASジャパンでは、クライアント企業の経営トップだけではなく、現場社員一人一人にインタビューを行い、事業の実態を理解したうえで適合性等を審査。所属する審査員は定期的な研修で、各規格に関する理解度を高めるとともに、個別の業種研究でスキルアップに努めています。
また、企業にとって、ISO審査における大きな関心のひとつが料金です。
「ISO審査の料金は、審査員の数と日数で計算されますが、上限がないため料金がまちまちになりがち。当社では、中小企業でも審査を受けやすいよう、徹底したコストダウンによるリーズナブルな料金設定、透明性の高い見積もりを行っています」とのこと。
さらにDASジャパンのクライアントには、他機関の審査内容や料金に疑問を持ち、移行してきた会社が多いともいいます。そのことからも、同社がさまざまな企業のニーズに確実に応えてきたことがうかがえます。